本日で2022年2月も終了し、3月に入ろうとしていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
イギリス・ロンドンは冬にしては穏やかな気候の日もあれば、まだまだ寒さ厳しい天候のときもあり、冬から春への移り変わりはもう少し先という時期です。
ロンドン交通局の運賃値上げ
さて、2022年3月からイギリスの物価上昇に伴い、Transport for London(ロンドン交通局)の公共交通機関の運賃が値上げされることとなりました。
イギリスでは毎年の物価上昇に伴い、料金が改定されることは当然であり、据え置き価格が美徳という概念はほとんどありません。
そのため、学費、特に留学生向けの大学・大学院の学費や生活に関わるあらゆる料金がほぼ毎年改定されます。
通常、3-5%の物価上昇が想定されていますが、ロンドン交通局の運賃改定に関してはMayor of London(ロンドン市長)が承認する仕組みです。
平均4.8%の値上げ
すると、気になるのは値上げ幅ですが、今回の料金改定では全体平均で4.8%値上げされます。
それでは、18歳以上の大人向けのロンドン交通局の新料金を具体的に見てみましょう。
イギリスの通貨、スターリングポンド(£ / GBP)から日本円(¥ / JPY)への換算は、£1 = ¥150、全て概算です。
ロンドン交通局の運賃 2022年3月1日以降
Zone(ゾーン)制を採用しているロンドン交通局は利用区間によって運賃が異なります。
そのため、利用距離が長ければ長いほど運賃が高くなります。
ロンドン中心地のZone 1の運賃は£2.50(¥375)と2016年以来、初の10p(¥15)の値上げです。
その他区間は10p(¥15)から30p(¥45)の値上げとなります。
Paper tickets、紙のチケットは30p(¥45)から80p(¥120)の値上げですが、そもそも非接触型カードのOyster card(オイスターカード)より運賃が高く設定されているため、ロンドン交通局を利用する際は事前にOyster cardを駅の券売機で購入しましょう。
2階建ての赤い車体が特徴的なロンドンバスは£1.65(¥248)と10p(¥15)の値上げです。
1日の利用料金の上限額(Caps)が定められていますが、こちらは30p(¥45)値上がりの£4.95(¥743)です。
バスはZoneに関係なく一律料金のため、他の公共交通機関よりも安価にロンドン市内を移動できます。
ロンドンバス以外の公共交通機関、ロンドン地下鉄、DLR、ロンドン・オーバーグラウンド、TfL Rail、National Railは異なる上限額が定められており、1日の上限額と、同じカード払いでの週(月曜日から日曜日まで)の上限額が細かく定められています。
定期券、Travelcardsも平均3.8%値上げされるため、毎回ロンドン交通局の値上げ前には定期券の駆け込み購入が定番となっています。
その他、River Busやテムズ川を横断するロープウェイサービス、Emirates Air Lineの利用料金も改定されています。
詳しくはロンドン交通局のウェブサイトをご覧ください。