イギリス、UK、イングランド、英国 ー 意外と知らないイギリスの正式名称

2019年8月27日

「イギリス」という国名は日本語独自の名称で、日本以外では別の名称で呼ばれています。

 

 

 

英語では「United Kingdom」(ユナイテッド・キングダム)や略称の「the UK」(ザ・ユーケー)と呼ばれることが多いです。

正式名称は「the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」、日本語では「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」です。

「Kingdom(王国)」が「United(連合した)」ため、連合王国としてのUnited Kingdomが成立しました。

日常的に使うには長すぎるため「United Kingdom」や「the UK」という言い方・表記が一般的です。

 

日本語のように「× Igirisu」と言っても通じませんよ。

1600年頃、ポルトガル語の「Inglês(イングレス)」(Englishの意)が日本に初めてやってきたヨーロッパ人のポルトガル人から日本に伝わり、日本語として定着したといわれています。

 

927年から1707年まで、現在のイングランドとウェールズの領土に渡り、「Kingdom of England(イングランド王国)」があった時代の話です。

1707年にイングランド王国と「Kingdom of Scotland(スコットランド王国)」が合同し、「Kingdom of Great Britain(グレートブリテン王国)」が成立しました。

その後、1801年にグレートブリテン王国と「Kingdom of Ireland(アイルランド王国)」が合同し、「United Kingdom of Great Britain and Ireland(グレートブリテン及びアイルランド連合王国)」が成立し、1927年まで続きます。

1927年に現在の「Republic of Ireland(アイルランド共和国)」が独立し、北アイルランドが連合王国にとどまったため、グレートブリテン及びアイルランド連合王国が成立しました。

イギリスの歴史は戦争・紛争が絡んでいるため複雑ですが、興味がある方はぜひ学んでみてください。

国家としての成り立ち、文化・伝統等がどのように形成されたかが分かり、イギリスに対する理解も深まりますよ。

 

イギリスは連合王国のため、4つの構成国から成り立っています。

  • England(イングランド)
  • Wales(ウェールズ)
  • Scotland(スコットランド)
  • Northern Ireland(北アイルランド)

 

グレートブリテン島と北アイルランドから構成されているため、正式名称にも2つの名前が含まれています。

グレートブリテン島にはイギリスの3つの構成国、イングランド、ウェールズ、スコットランドがあり、世界で9番目、ヨーロッパで1番大きい面積の島です。

イギリスの構成国の1つ、北アイルランドはアイルランド島の北部を占め、南部はアイルランド共和国、首都Dublin(ダブリン)の別の国家です。

 

各構成国には首都があります。

  • イングランド:London(ロンドン)
  • ウェールズ:Cardiff(カーディフ)
  • スコットランド:Edinburgh(エディンバラ)
  • 北アイルランド:Belfast(ベルファスト)

 

また、連合王国としての議会「Parliament of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国議会)」はロンドンにあるため、イギリス、連合王国としての首都はロンドンです。

 

以下はイギリスの構成国毎に色分けした地図です。

アイルランド共和国が欠けているため、日本ではあまり見慣れない地図かもしれませんが、イギリスでは度々見かけます。

イギリスの領土のみの地図が必要な場合に用いられます。

 

United Kingdom map

 

 

ちなみに、English(意味:英語、イングランド人)はEnglandが語源となっています。

イギリス全体(イングランド・ウェールズ・スコットランド・北アイルランド)を指してEngland/Englishと呼ぶのは失礼に当たります。

イギリスに来たばかりの留学生に面と向かって注意する方は少ないかもしれませんが、自身の出身を誇りに思い非常に大切にするイギリスでは、イギリスの国全体を指す場合は「United Kingdom」か「the UK」、イギリス出身の人々を指す場合は「British」と言いましょう。

Britishではなく、自らを「English(イングランド人)」、「Welsh(ウェールズ人)」や「Scottish(スコットランド人)」と表現する方もたくさんいらっしゃいます。

「Northern Irish(北アイルランド人)」という表現もありますが、あまり一般的ではないような印象です。

イギリスで生まれ育っていても、アイデンティティーは「Irish(アイルランド人)」という方も多いです。

また、複数のバックグランドを持つ方もとても多いため、Britishという表現が無難かもしれません。

 

複雑な名称問題を以下にまとめました。

  • 「イギリス」は日本独自の名称
  • 「イングランド」は全部で4つあるイギリスの構成国の1つ
  • イギリスは連合王国、構成国はイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド
  • 「英国」はイギリスと同意の日本語の名称、主に書き言葉や正式な場面で用いられることが多い
  • イギリスの正式名称は「the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)」
  • 一般的には「United Kingdom」や「the UK」と呼ばれる
  • イギリス人を指す一般的な英語は「British」
  • 出身・アイデンティティーによってBritishより、「English(イングランド人)」、「Welsh(ウェールズ人)」、「Scottish(スコットランド人)」や「Irish(アイルランド人)」という方も多い
  • 「北アイルランド(Northern Ireland)」と「Republic of Ireland(アイルランド共和国)」は別の国

 

イギリス留学エージェント「留学@UK」は日本のみなさまに最も親しまれている「イギリス」の名称を留学のご案内に使用していますが、より正式な国名を表した「英国」や「United Kingdom」が普及することを願っています。

現地ロンドンにオフィスを構え、ロンドンはもちろんイングランド以外のイギリス各地の都市を幅広く網羅する「留学@UK」はそのような思いもあり、イギリスやロンドンではなく正式名称の「UK」を名称に選びました。

日本語では「イギリス」と呼ぶことが多いですが、国の成り立ちを理解することでイギリスへの理解が更に深まりますね。

イギリス留学、もとい「UK留学」をご検討されている方は知っておいて損はしない情報です。

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