イギリス・ロンドンの地名・駅名は複雑で想像がつかない呼び方をするものもたくさんあります。
英語は綴り通りアルファベットを読み上げる簡単な言語ではありません。
読まない文字もたくさんありますので、綴りから発音を予測できない不便さがあります。
「正しい」発音というものはないのかもしれませんが、地元の人が使う地名・駅名をご紹介いたします。
日本語でも例えば東京の新宿は誰もが「しんじゅく」と呼び、「しんしゅく」や「にいじゅく」とは呼びませんよね。
これと同様に英語でも少なくとも「地元の人はこう言う」という発音があります。
あくまでも地元で広く使われている発音のご紹介ですので、発音の正誤を定義する意図はありません。
英語の発音をカタカナで正確に表現することは不可能ですので、カタカナはあくまでも参考程度に捉えてください。
分かりやすくするため、よくある間違いの発音には「× 〇〇〇」とバツを前に表記しました。
語学学校の上級クラスでも習うことがある、International Phonetic Alphabet (IPA、国際音声記号)を併記しました。
1. London
発音 /ˈlʌndən/
(参考:ランドゥン → ラにアクセント)
意外かもしれませんが、ロンドンは「× ロンドン」と発音されません!
地元のLondoners (ロンドナー、ロンドン子)は決して文字通り「× ロンドン」と呼びません。
特に2つ目の「o」は「× オ」の音ではありませんので、駅等でのアナウンスをよく聞いてみてください。
2. Leicester Square
発音 /ˈlɛstə skwɛː/
(参考:レスタ スクウェー → レにアクセント)
間違えやすい地名というと必ず上位に挙がるのがロンドン中心地、ウェスト・エンドにあるレスター・スクウェアです。
文字通り「× レイセスター」と読む地元の人はいません。
「ice」は発音しない3文字です!つまり発音的には「Lester」のようなイメージですね。
イングランド中部、イースト・ミッドランズの都市Leicester (レスター)も同じ発音です。
後半の「Square」も日本語のように「× スクウェア」とは発音せず、「スクウェー」というようなイメージです。
イギリス英語はNon-rhoticといい、基本的にRを発音しませんので、Leicester Squareの各単語の終わりのRは読まない文字です。
3. Tottenham Court Road
発音 /ˈtɒtənəm kɔːt rəʊd/
(参考:トッテナム コート ロード → はじめのトにアクセント)
このロンドン中心地の地名・駅名も初見ではなかなか難しいですね!
もしかすると「× トッテンハム」と文字通り読んでしまうかもしれませんが、イギリス英語ではHが発音されないことがあり、地名の最後に「~ham」という3文字があれば、基本Hを無視して読まれると思っていただいて構いません。
イングランド中部のウェスト・ミッドランズにある都市、Birminghamは「バーミンガム」と呼ばれ、「× バーミングハム」ではありません。
ちなみにバーミンガムはロンドンに次ぎ、イングランド北部の都市、マンチェスター(Manchester)と並んでイギリスの第2の都市といわれています。
そして、このTottenham Court Roadを省略してTottenhamと呼ぶのは誤りです。
ロンドン北部にTottenhamという地域があるため、ロンドン中心地のTottenham Court Roadは省略して呼びません。
省略して書く必要がある場合は頭文字を取って、TCRと表記します。
4. Greenwich
発音 /ˈgrɛnɪtʃ/ /ˈgrɪnɪdʒ/ /ˈgrɪnɪtʃ/ /ˈgrɛnɪdʒ/ (4つの種類の発音があります)
(参考:グレニッチ グリニッジ グリニッチ グレニッジ)
ロンドン南東部の本初子午線でも有名な緑の多い地域の発音は4つの種類があります。
「Green」から始まるため、色のGreenと同じ発音のまま「× グリーンウィッチ」と文字通り呼ぶ方もいますが、地元ではそのように発音されません!
アメリカに複数ある地域Greenwichはグリーンウィッチと文字通り呼ばれるようですが、ロンドンの地域、Greenwichの発音としては上記の4つのうちいずれかの発音が広く使われています。
5. Holborn
発音 /ˈhoʊbən/ /ˈhɒlbərn/
(参考:ホウベン ホルベーン)
ロンドン中心地の地名・駅名、HolbornはLとRがあるため日本人には発音が難しいと思われるかもしれませんが大丈夫。LとRは発音されません!
「× ホルボーン」とは読まず、「ホウベン」のような言い方が伝統的な発音で、近年では「ホルベーン」のようなLとRを発音する方も増えてきています。
ロンドン地下鉄のアナウンスには2つ目の発音が使われています。
両方の発音とも、2つ目の「o」は「オ」の音ではありませんので注意して地下鉄のアナウンスを聞いてみましょう。
いかがでしたか?
この記事では間違えやすいイギリス・ロンドンの地名5つをご紹介いたしました。
シリーズ記事として今後も間違えやすい地名をご紹介していきます。ご期待ください!
ネイティブの発音を聞かないと「地元の人はこう言う」という発音を学びようがありませんので、もしこの記事を読んで少しでも興味を持たれましたら、ぜひイギリス留学・ロンドン留学をご検討ください。
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※ この記事はロンドンを含むイングランド南部で広く使われている発音(アクセント)、Standard Southern British English (SSBE)を元にしていますので、イギリス国内でも他の地域の発音とは違うこともあります。
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