2020年1月31日(金)23:00にイギリスがEU(European Union/欧州連合)から正式に離脱しました。
イギリスのEU離脱は「Brexit(ブレグジット)」と呼ばれています。
British(イギリスの)とExit(離脱)を組み合わせた造語です。
EU加盟国でなくなったイギリスは今後のEU離脱に伴う影響緩和のため、2020年12月31日まで移行期間に移りました。
移行期間中はイギリスがEU加盟国とほぼ同等に扱われるため、実生活に影響はないと言っていいでしょう。
イギリスのEU離脱から10日経った今、毎日最新情報が報道されていますが、目に見える変化は何もありません。
しかし、残りの11ヶ月間の内に全ての交渉を終えることは難しいと言われているため、2022年末まで移行期間が延長する可能性が残っていますが、ボリス・ジョンソン首相は延長する考えがないと発表しています。
移行期間は主に経済、政治的な面での話ですが、実生活にも順次変化が現れるでしょう。
しかし、正式に国の方針として新制度や法律、法改正が公式発表されるまで、心配することは時期尚早と言えます。
日本からの留学生はイギリス・EU国籍の方でない限り、イギリス入国にビザ(査証)が必要なことは今後も変わりありません。
そのため、日本国籍の留学生にとってイギリスのEU離脱の影響は全くありません。
みなさん問題なくイギリスに入国され、語学学校や専門学校、大学に問題なく入学されています。
1973年のEU加盟以来、43年に渡りEU加盟国としてのイギリスの時代が続きましたが、2020年1月31日(金)23:00に正式にEU離脱を果たしたことから、今後イギリスに大きな変革が起こることは確実でしょう。
イギリスがヨーロッパの一国であることに変わりはありませんが、昔からヨーロッパ大陸(the Continent)と数多くの島から構成されている、島国イギリスを分けて考える方が多く、通貨もEU共通のユーロ(EUR/€)に移行することはなく、スターリング・ポンド(GBP/£)のままでした。
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ところで、なぜBrexitの日が2020年1月31日(金)23:00と中途半端な時刻であったかご存知ですか。
イギリスの2020年1月31日(金)23:00(Greenwich Mean Time/GMT、グリニッジ標準時)は、EUの政策執行機関、「European Commission(欧州委員会)」をはじめ、その他EU諸機関が置かれているベルギー王国の首都、ブリュッセルの標準時(Central European Time/CET、中央ヨーロッパ時間)で2020年2月1日00:00であったことから、EU離脱したイギリスがベルギー側に合わせた形となりました。
EUに公式の首都は制定されていませんが、EU諸機関がブリュッセルに集中しているため、ブリュッセルが事実上のEU首都と呼ばれています。